“ちゃわんむし”が集まる陶芸教室
浅野 孝之さん 祐貴子さん(陶芸教室ちゃわんむし 経営)
2008年 美術工芸学科 卒業(孝之さん・祐貴子さん)
2010年 大学院芸術表現専攻(修士課程)修了(孝之さん)
浅野さん夫妻が営む「陶芸教室ちゃわんむし」は岐阜県各務ヶ原市にあります。
教室の名前である「ちゃわんむし」とは、「陶芸(ちゃわん)に夢中(むし)になる人」という意味です。「敷居が高いと思われがちな陶芸の楽しさに、夢中になってほしい」孝之さんの言葉どおり、祐貴子さんの提案で始まったアクセサリーコースでは、色を練りこんだ土をクッキー型で抜いてかたちをつくります。誰にでも始めやすい気軽さで、子どもや若い女性にも大人気です。
おふたりの出会いは学生時代。いつか岐阜で陶芸教室をしたいね、と話しあい、喫茶店で並んで描いたスケッチを3年がかりでかたちにしました。教室の設計やショップカードのデザインは夫妻の友人によるもの。教室を会場にして、知り合いのアーティストがコンサートや手づくり市を行うこともあるそうです。たくさんのつながりが、ふたりを囲んでいます。
「よいご縁がいっぱいあって、こんなことをできているんです」と祐貴子さん。本格的に陶芸を習う人から、おしゃべりを楽しみにくる人まで。陶芸と、ふたりのあたたかさに夢中になった人たちが、今日も「ちゃわんむし」に集まります。
text:鈴木さや香/photo:CHIMASKI/August, 2016
カフェとまちがって来るお客さんもいるという素敵な教室の外観。
教室の名前はお客さんが覚えやすいように、固有名詞で、と決めていたそうです。
生徒さんが作った茶碗等も並んでいます。
開業以来、孝之さんが書き続けている『月刊ちゃわんむし』。
お客さんにも人気で、「今月のある?」と聞かれるほど。「今月のちゃわんむし賞」や、子ども向けの「先生とゆきちゃん先生を探せ!!」など、お楽しみもあります。明るい雰囲気の教室。ふたりの手づくりがいっぱいです。
陶芸教室 ちゃわんむし
〒504-0046 岐阜県各務原市那加長塚町1丁目115番地
TEL&FAX 0583-37-8446
定休日 月曜・火曜
http://www.chawanmushi115.com/
浅野 孝之(あさの たかゆき)
1985年、岐阜県生まれ。京都造形芸術大学美術工芸学科卒業、同大学院芸術表現専攻(修士課程)修了。大学での技官などを経て、岐阜で陶芸教室「ちゃわんむし」を開業。陶芸作家として作品の発表も行う。教室では「先生」。
浅野 祐貴子(あさの ゆきこ)
1986年、大阪府生まれ。京都造形芸術大学美術工芸学科卒業。卒業後スキューバダイビングのインストラクターなどを経て、同級生だった孝之さんとの結婚を機に岐阜へ。教室での愛称は「ゆきちゃん先生」。
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