全国各地で多くの方にお会いすると、「私がよく行くお店の店主は、京都造形芸大の卒業生と言っていました」「私の使っているこの商品、貴学の卒業生の方の作品です」とご紹介いただくことが多々あります。私たちが知っているお店もあれば、「えっ!?そんなところで」と思わぬ出会いに嬉しくなることもあります。

この度の「開学40周年事業」の目的は、卒業生の皆さんの活動を可視化することにより、新たなつながりを創出することです。そこで全国各地で活動されている卒業生の取り組みをお伝えしたいと考えて生まれたのが、この「卒業生のいるお店」のWEBサイトです。

お届けしたいものは商品自体の魅力はもちろんですが、その卒業生の方の想いや考え、出会いなどの物語です。「いいな」と思われたら是非そのお店に行ったり、コンタクトをとってみてください。そこから新たな「つながり」が生まれることを期待しています。

京都造形芸術大学 事務局長 吉田大作

卒業生の情報を教えてください。

「卒業生のいるお店」では、これからも京都造形芸術大学・京都芸術短期大学 卒業生の活動を随時発信していきます。自薦・他薦問いません。

■メールのタイトル
「卒業生のいるお店の紹介」と記載

■本文
・紹介したい卒業生のお名前、活動内容、活動場所、連絡先(電話やメール等)
・紹介者(メール送付者)のお名前、連絡先

山口県

目に見えないものを感じられる
ガラス作品を目指して

櫻井 彩さん(ガラス作家)
2004年 空間演出デザイン学科 卒業

夏の暑さが残る8月下旬。山口県周南市。湯野温泉のほど近く、めだかが泳ぐ水田が眼前に広がる櫻井彩さんのガラス工房を訪ねました。
大学2年生のときに東寺の弘法市で見つけたとんぼ玉。その出会いをきっかけにガラスに魅了された櫻井さんは、在学中から奈良、京都、長浜と積極的にガラス工房を訪ね、大学卒業後は富山で学び、長野県安曇野へ。そして、2014年に地元山口県に戻ってこのガラス工房を開くことを決意されました。
空間演出デザイン学科の在学中の課題から、「自分の考えの枠を外す習慣」「ムダと思うことでもやってみる」という姿勢を学べたと語る櫻井さんが目指すのは、「遊びの中の実用性。実用性の中にある遊び」を感じられるガラス。「光や風、香りなど普段私たちの目に見えないものを感じられるようなものを作りたいんです」
取材中の工房の窓から夏の暑さを和らげる風が吹き込む。窓際に吊られているガラスのモビールが優しく風に揺られ、柱に掛けられた花器が夏の日差しを受け様々な色を見せる。日常のふとした中に、目に見えないものを感じられる瞬間が訪れるガラス作品が、確かにそこにありました。

text:吉田大作/photo:CHIMASKI/August, 2016

  • 周囲を水田や山に囲まれた自然の中の工房。

  • 古民家をリノベーションには、環境デザイン学科の卒業生も協力してくれたそうです。

  • 「色も形も、思ったとおりに簡単にいかないのもガラスの魅力」

  • 制作体験も希望によって受付をしています。

  • 「光や風、目に見えないものを感じられるようなガラス作品を目指して」

  • 「剣山」以前のこみ藁を思わせるガラスの「花留」

  • 花器、茶器、器、グラス、ランプシェードなど表現の幅は無限に広がる。

  • 日常の中にガラス製品があるだけで、光や風をそこに感じることができる。

お店について

Sakurai Aya Glass works

〒745-1132 山口県周南市湯野
※工房にお越しの際は、お問い合わせ、ご予約をお願いします。
E-Mail 
https://facebook.com/ayaglassworks

卒業生の紹介

櫻井 彩(さくらい あや)

1982年、山口県周南市生まれ。ガラス作家。
京都造形芸術大学空間デザイン科卒業。在学中にガラスの魅力に出会い、卒業後富山ガラス研究所でガラスを専門的に学ぶ。長野県安曇野にあるガラス工房に就職。体験業務をしながら作家活動を開始。2014年、地元山口に帰り個人工房を持つ。県内外、展示会やワークショップなど開催している。山にこもってガラスと向き合うの毎日を送っている。

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