全国各地で多くの方にお会いすると、「私がよく行くお店の店主は、京都芸術大学の卒業生と言っていました」「私の使っているこの商品、貴学の卒業生の方の作品です」とご紹介いただくことが多々あります。私たちが知っているお店もあれば、「えっ!?そんなところで」と思わぬ出会いに嬉しくなることもあります。

この度の「開学40周年事業」の目的は、卒業生の皆さんの活動を可視化することにより、新たなつながりを創出することです。そこで全国各地で活動されている卒業生の取り組みをお伝えしたいと考えて生まれたのが、この「卒業生のいるお店」のWEBサイトです。

お届けしたいものは商品自体の魅力はもちろんですが、その卒業生の方の想いや考え、出会いなどの物語です。「いいな」と思われたら是非そのお店に行ったり、コンタクトをとってみてください。そこから新たな「つながり」が生まれることを期待しています。

卒業生の情報を教えてください。

「卒業生のいるお店」では、これからも京都芸術大学(旧校名:京都造形芸術大学)・京都芸術短期大学 卒業生の活動を随時発信していきます。自薦・他薦問いません。

■メールのタイトル
「卒業生のいるお店の紹介」と記載

■本文
・紹介したい卒業生のお名前、活動内容、活動場所、連絡先(電話やメール等)
・紹介者(メール送付者)のお名前、連絡先

大阪府

誰もがやりがいを感じる、居場所をつくる

薮内 都さん(poRiff代表)
2011年 こども芸術学科卒業 2013年 大学院芸術表現専攻(修士課程)修了

「poRiff(ポリフ)」の商品はさまざまな人の手を介して生まれています。
代表の薮内さんは、在学中より、雑貨をデザイン・製作する「poRiff」の活動を始めました。ここで一緒に働くのは、からだに障がいがあったり、こころに悩みを抱える人たち。彼らが社会の中で、自分の役割や居場所を見つけられるように。それがこのブランドが目指すことです。
材料はスーパーなどでもらうビニール袋。ここから一つのかばんができあがるまで、その人のできることに合わせて作業を細かく分担します。パーツのカット、色の配置。一人一人の役割を見つけていくのです。こうしてつくりあげた商品を社会に広げていくことで、作り手のやりがいを生み出し、社会生活を営むサポートを行っています。
作業に取り組むみなさんの姿勢は、真剣そのもの。製作所は笑い声であふれていました。
「障がいがある人がつくったから、という理由で選んでもらうのではなく、商品としての価値やアイデアに、いいねと感じて選んでもらいたい」薮内さんの思いと、たくさんの丁寧な手作業の積みかさねが、「poRiff」の商品をかたちづくっています。

text:鈴木さや香/photo:CHIMASKI/June, 2016

  • ビニール袋をはさみでカットしたパーツ。

  • 空気を抜きながらアイロンで圧着し、丈夫なビニールシートにしていきます。
    ここへ先ほどのパーツを一枚一枚配置し、さらにアイロンをかけます。

  • 切り分けたビニールパーツを、材質や色ごとに仕分けます。

  • poRiff 代表の薮内さん。

お店について

poRiff(ポリフ)

poRiffの商品は、岸和田市にあるこころの病をもつ人が自立的生活をめざす「就労継続支援B型事業所オーロラ」と、東大阪市にある知的・身体障がいをもつ人の活動センターである「特定非営利活動法人活動センターいっぽ」の利用者さんたちによってつくられています。出店情報、ワークショップ情報は、HP内ブログで確認ください。
http://poriff.com/

卒業生の紹介

薮内 都(やぶうち みやこ)

1988年、徳島県生まれ。poRiff代表。京都造形芸術大学こども芸術学科卒業。同大学院芸術表現専攻(修士課程)修了。poRiff代表として、ブランドのディレクションや各地でのワークショップ運営、販路拡大などを担う。「現場主義」をモットーに、一週間に3か所の施設をまわり、日々の楽しいことやうまくいかないことを共有することを大切している。

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