全国各地で多くの方にお会いすると、「私がよく行くお店の店主は、京都芸術大学の卒業生と言っていました」「私の使っているこの商品、貴学の卒業生の方の作品です」とご紹介いただくことが多々あります。私たちが知っているお店もあれば、「えっ!?そんなところで」と思わぬ出会いに嬉しくなることもあります。

この度の「開学40周年事業」の目的は、卒業生の皆さんの活動を可視化することにより、新たなつながりを創出することです。そこで全国各地で活動されている卒業生の取り組みをお伝えしたいと考えて生まれたのが、この「卒業生のいるお店」のWEBサイトです。

お届けしたいものは商品自体の魅力はもちろんですが、その卒業生の方の想いや考え、出会いなどの物語です。「いいな」と思われたら是非そのお店に行ったり、コンタクトをとってみてください。そこから新たな「つながり」が生まれることを期待しています。

卒業生の情報を教えてください。

「卒業生のいるお店」では、これからも京都芸術大学(旧校名:京都造形芸術大学)・京都芸術短期大学 卒業生の活動を随時発信していきます。自薦・他薦問いません。

■メールのタイトル
「卒業生のいるお店の紹介」と記載

■本文
・紹介したい卒業生のお名前、活動内容、活動場所、連絡先(電話やメール等)
・紹介者(メール送付者)のお名前、連絡先

京都府

日常に光をあてるジュエリー

CHIMASKI
2004年 空間演出デザイン学科 卒業など

京都市左京区にスタジオを構えるブランド「CHIMASKI」。30年前のカフェを改装したというスタジオは造形大にほど近く、日々ここから、あたらしい発想のジュエリーが生みだされている。
“ジュエリー”という言葉を聞くと、シルバーやゴールドで作られた指輪やネックレス。特別な場面で身につけるものといった、長い歴史のなかで形作られてきた価値観がある。しかし、CHIMASKIの考えるジュエリーはもっと素朴で、素敵なもの。日常に光をあて、小さな幸せが毎日の生活のなかに潜んでいることに気づかせてくれる。

ただの道端の石も
誰かが拾ってプレゼントしてくれたら
ただの小石ではなくなるように
ジュエリーは人が人を想う気持ちのことかもしれません
(chimaski HPより)

text:曽田源/photo:CHIMASKI/November, 2016

  • ジュエリーの素材として使われるのは例えば、海の漂流物やお菓子の包み紙など。
    一見するとジュエリーとは関係ないよう思える素材が、CHIMASKIの手にかかるとジュエリーとして輝きを纏い、物語が生まれる。
    葉っぱや桜の花びら、てんとう虫を油絵具でひとつひとつ手描きしたピンブローチ「comet」シリーズは、「直島べネッセハウスショップ」でも販売されています。
    「ジュエリーとは何か?」という問いに答えを見出し、それを捨て、また探しつづける。
    刻々とブランドイメージを変容させながら、やわらかな発想で生み出されるジュエリーは、人々を魅きつけてやみません。

  • 「comet」はシルバーの土台に油絵具で着彩されている。画家が気に入った葉を探して描く。そのため全て一点もの。このシリーズは京都造形芸術大学のオリジナル授業「新写生会(自然物を別の素材で立体で写し取る授業)」から生まれたそうです。

  • CHIMASKIのスタジオ。
    内装も全てスタッフで手がけていて、国内外から集められたオブジェや本などが置かれている。

お店について

CHIMASKI

〒606-8252 京都市左京区北白川上終町4-2
TEL 075-202-9399
E-Mail 
営業時間 13:00〜18:00
定休日 日曜日 ※ご来店希望の方事前にお問い合わせください。

http://chimaski.jp/

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卒業生の紹介

株式会社CHIMASKI(チマスキー)/2011年に設立。スタッフは京都造形芸術大学の卒業生で構成される。京都市左京区にスタジオを構え、不定期で新作を発表。金沢21世紀美術館でのワークショップや、海外でのコンテンポラリージュエリーの展覧会など活動は多岐に渡る。

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