日常に光をあてるジュエリー
CHIMASKI
2004年 空間演出デザイン学科 卒業など
京都市左京区にスタジオを構えるブランド「CHIMASKI」。30年前のカフェを改装したというスタジオは造形大にほど近く、日々ここから、あたらしい発想のジュエリーが生みだされている。
“ジュエリー”という言葉を聞くと、シルバーやゴールドで作られた指輪やネックレス。特別な場面で身につけるものといった、長い歴史のなかで形作られてきた価値観がある。しかし、CHIMASKIの考えるジュエリーはもっと素朴で、素敵なもの。日常に光をあて、小さな幸せが毎日の生活のなかに潜んでいることに気づかせてくれる。
ただの道端の石も
誰かが拾ってプレゼントしてくれたら
ただの小石ではなくなるように
ジュエリーは人が人を想う気持ちのことかもしれません
(chimaski HPより)
text:曽田源/photo:CHIMASKI/November, 2016
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ジュエリーの素材として使われるのは例えば、海の漂流物やお菓子の包み紙など。
一見するとジュエリーとは関係ないよう思える素材が、CHIMASKIの手にかかるとジュエリーとして輝きを纏い、物語が生まれる。
葉っぱや桜の花びら、てんとう虫を油絵具でひとつひとつ手描きしたピンブローチ「comet」シリーズは、「直島べネッセハウスショップ」でも販売されています。
「ジュエリーとは何か?」という問いに答えを見出し、それを捨て、また探しつづける。
刻々とブランドイメージを変容させながら、やわらかな発想で生み出されるジュエリーは、人々を魅きつけてやみません。 -
「comet」はシルバーの土台に油絵具で着彩されている。画家が気に入った葉を探して描く。そのため全て一点もの。このシリーズは京都造形芸術大学のオリジナル授業「新写生会(自然物を別の素材で立体で写し取る授業)」から生まれたそうです。
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CHIMASKIのスタジオ。
内装も全てスタッフで手がけていて、国内外から集められたオブジェや本などが置かれている。
CHIMASKI
〒606-8252 京都市左京区北白川上終町4-2
TEL 075-202-9399
E-Mail
営業時間 13:00〜18:00
定休日 日曜日 ※ご来店希望の方事前にお問い合わせください。
http://chimaski.jp/
株式会社CHIMASKI(チマスキー)/2011年に設立。スタッフは京都造形芸術大学の卒業生で構成される。京都市左京区にスタジオを構え、不定期で新作を発表。金沢21世紀美術館でのワークショップや、海外でのコンテンポラリージュエリーの展覧会など活動は多岐に渡る。
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