みんなが夢中になれる時間を
朝戸 一聖さん(タンサン株式会社 代表取締役/ ディレクター)
吉田 昌乘さん(タンサン株式会社 取締役/ デザイナー)
ほか1名
2011年 京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒業
「TANSANをきっかけに大勢の人びとにボードゲームの楽しさを知ってもらいたい」。
自分たちが楽しむだけでなく、自分たちの体験や、お互いの得意とする分野を活かした新しいゲームを開発するうちに、夢が目標となり、ついには卒業と同時に三人でボードゲームを制作する会社を立ち上げました。
TANSAN が手がけるボードゲームは、お互いの表情を探りながら心理を読み合うもの、仲間が困っている時には助け合い攻略するものなど多岐に渡り、ゲームを通じて自然と会話もはずみます。オリジナル作品の他にも企業に依頼を受けて制作したゲームなどを幅広く手がけており、デザイン性も高く多くのファンに愛されています。
これまでボードゲームに馴染みがない人でも、気軽に始められる手順や楽しむ要素を考えてルール説明も簡単にしています。「友達や家族が集まって笑い声が響き渡る時間」、日常にあればほんの少しだけ楽しくなるような空間を彼らはそこに創り出していました。
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今年引っ越したばかりの新しいスタジオ。扉をあけて、まず見えるのはボードゲームがいっぱいに並んだ棚。三人がこれまでに国内外から集めたものです。本でもCD でもない独特のサイズ感や色合いがボードゲームの箱の特徴です。
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自社・他社商品は関係なく、空いた時間があれば、ゲームを楽しみます。
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TANSANオリジナルのキャラクターは年に二度、東京ビッグサイトで行われる「ゲームマーケット」でステッカーなどにして販売。行列ができるほどファンがいるそうです。
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初期テレビゲームのようなドット絵で描かれた「8bit 花札」。製造は花札の老舗、大石天狗堂。
デジタルゲームとアナログゲームをかけ合わせた「遊びの原点」というコンセプトで製作されています。花札の遊びやすさをなるべく保てるように、形や色を工夫しています。 -
京都大学の先生から依頼を受けてデザインやルール開発したゲーム「ラドラボ Dr. ウーノの放射線研究所」。放射線をテーマにした二人用対戦ゲームです。子供から大人まで、放射線について楽しみながら理解できるよう工夫されています。
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これまでにTANSANがデザイン、企画、イラスト等で関わったボードゲームたち。目で見て楽しめる要素もたくさんあるのが商品の特徴です。様々な舞台やテーマを盛り込んでいます。好奇心をそそる彼らのパッケージは、すぐにでも箱を開けて遊びたくなります。
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三人のゲームを初めて買ってくれた人からもらった五千円札。その時の5五千円札は使わずに額に入れて飾ってあります。
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お互いに意見を出し合い、ルールが出来たら遊んでみる。楽しむ要素の軸をはずさないために何度も自分達で遊んでみます。実際に遊ぶ人たちにすぐに始めてもらうためにもルールは簡単にわかりやすく、ゲームの話以外にも日常会話が飛び交い、みんなが笑顔になるような時間を彼らはこれからもつくります。人を集める、仲間と遊ぶ、会話するといった日常で失われつつある大切な時間。彼らのゲームは、人と人をつなぐ大切なコミュニケーションにもなります。
text: 松本卓也/photo:CHIMASKI/January, 2017
タンサン株式会社(TANSAN Inc.)
〒606-8247 京都市左京区田中東春菜町32-2-Q
TEL 050-5539-8847
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営業時間 10:00〜19:00
定休日 土曜・日曜・祝日
※商品やサービスに関するご質問、お仕事のご依頼などお気軽にご連絡ください。
http://www.tansan.co/
朝戸 一聖(あさと いっせい)1988年、兵庫県生まれ。タンサン株式会社 代表取締役/ ディレクター。
吉田 昌乘(よしだ まさのり)1988年、香川県生まれ。タンサン株式会社 取締役/ デザイナー。
共に京都造形芸術大学空間演出デザイン学科卒業。
三人は京都造形芸術大学で出会い、ボードゲームを通して意気投合。学生時代からボードゲーム・カードゲームの制作会社を立ち上げることを考えており、卒業と同時にタンサン株式会社を設立。
三人それぞれが、新しいゲームを立案。ボードゲームに関する企画・設計・デザイン・イラスト・印刷・イベント・販売を一貫して手がけている。オリジナル商品の他に、企業や大学からの依頼を多数受けて、制作している。
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